2009年の桜えび春漁が3月29日(日)から始まり、由比のまちは美味しい桜えびを求めて、
たくさんの観光バスやハイキングを楽しむ人たちで賑わい真っ盛りです。
今や全国的にも知れ渡った「由比桜えび」。
今回はそのルーツも含めて、書き記していきたいと思います。
「 昭和30年代頃まで、蒲原海岸一帯は砂場が広く、
由比、薩捶、清見潟などの磯辺には数多くの岩礁が何間に見え隠れして
海岸線は美しい眺めであった。
西園寺公望、田中光顕、矢島作蔵、岡部長職らは、富士山と奥駿河湾の眺めを特に愛して
この地に別荘を造って住んだ名士達である 」
( さくらえび漁業百年史 志田貴代江 )

写真は昭和40年のものですが、奥駿河湾一帯は美しい海岸線が広がり、豊かな自然にあふれていた様子がうかがえます。
桜えびは昭和27年、揚操網方式が確立される以前にも、アジ船曳網に入ったり、海面近くに浮かびあがってきたものが捕獲され、地域で消費されていました。
「えびっかす」という愛称で呼ばれていた桜えびは天日干しにされ、甲州地方にも売られたそうです。
昭和27年の12月、由比町今宿の望月平七、渡邊忠兵衛が浮樽をつけぬまま海中へ網を投じ、大量の桜えびを捕獲したことで本格的な桜えび漁が始まると、由比、蒲原地区では多くの漁業者が桜えび漁業に従事することになりました。

夜間漁が行われる桜えび漁は村人総出の作業だったそうです。
地名である「由比」は、古代語で風や波で砂礫がゆりあげられた土地を意味するものですが、過酷な漁業を村人の力を「結いあわせる」ことで乗り切ってきたという意味もあると言い伝わっています。

昭和の競りの様子と、現在の様子

にんべん食品で取り扱う桜えびはすべてこの由比港で水揚げされた本物の桜えびのみ。美味しい春の桜えびがどんどん入荷しております。
もうすぐネットショップでも瞬冷凍した美味しい桜えびを取り扱う予定です。お楽しみに!
